わかblog
-日常に役立つ(かもしれない)心理学やセルフケアの知識を-

ブログについて(ご挨拶と自己紹介)

ごあいさつ

こんにちは。若杉肇(わかすぎはじめ)と申します。わかblogにいらしてくださりありがとうございます。

僕は普段精神科や心療内科で常勤として働きながら、いくつかの場所で個人や夫婦・カップル・親子のカウンセリング、心理療法をやっています。また電話相談や、アサーション・トレーニング(自他尊重のコミュニケーション)のトレーナー、その他メンタルヘルス関連の講演や研修などもやっています。主な資格は臨床心理士&公認心理師(国家資格)です。

普段いろいろな方とお会いして悩みや困りごとやどうやって生きていったらいいかなどをお話ししていく中で(実際にはそんなに固い話ばっかりじゃもちろんないですけど)、人生には自分の力だけでどうにもならないこと、理不尽なことが本当にたくさんあるとよく思います。僕はいつも「人はだれでもそれぞれの状況で、いつもその人なりのベストを尽くしている」と思ってお会いしていますが、それが何かのバランスでうまくいかなくなっていたりするわけです。今までに身に着けた考え方や生活の仕方、行動の仕方が、今の状況には合わなくなっているかもしれない。誰かとの関係がこじれているかもしれません。

そういう時に、「ありのままの自分でいいんです」というのも(それはもちろんそうなんですけど)それだけではうまく行かないし、「考え方、努力や行動がすべてだ」というのも、なんだかなあと思っています。だってそもそもありのままの自分が好きになれないから困っているわけだし、こうすればいいと頭でわかっていてもできないから困るんですよね。

どんな気持ち(感情)や考えにもいい悪いはないしその人らしくあってよい、というのは当たり前のこととして、でも、もっとこうなりたいなという方向に向けて何か努力して変わっていける部分というのも少なからずあります。ありのままでいいけど、変えたければ、変える方法もある。それは人間関係でも、考え方でも、運動や食事でも、仕事の仕方でも、ダイエットでも、お金との付き合い方でも、趣味でも多分なんでも一緒です(僕はココロの専門家として仕事をしていますが、仕事や、お金や身体的健康のこと、趣味もとても大事だと思っているし、そういうことの相談もたくさん受けています)。

普段の患者さんや相談にいらっしゃる方とのお話の中から、今まで勉強したり教わったり、自分自身で実践してきたことからそういうヒントやコツを少しでもたくさんの人にお伝え出来たら、僕自身勉強になるし楽しいだろうなと思ったので、このブログを立ち上げました。人生には楽しみもあるし、希望もあります。捨てたもんじゃないかもな…、と思えるところもたぶん結構ある。そういう何かが、ちょっと伝わればいいなと思うところです。

このブログの内容は今までいろんな先生や患者さんやクライエントとの臨床経験から学んできた臨床心理学や、論文や本などに基づいていたりします。それに僕自身が実際にやってみたことを書いたりもします。でも、それがみなさんに当てはまるということではもちろんありません。何が「正しい」かどうかということよりも、こういう見方や考え方、やり方もあるんだなぁ、くらいに思って日常の中で実際試してみてもらえると嬉しいです。

何かを身に着ける時や勉強する時には「そのことについての知識」(例えばダイエットの方法)と「自分についての知識」(自分がそれをやったときどう感じるか、自分に合うかどうか)の両方が必要です。カウンセリングや心理療法では、やり方や考え方だけでなくて、その方がどう思うか、どう感じるか、どんなやり方が合うかを丁寧に聴いていきます(そっちの比重が大きいことが多いです)。ブログではそれはちょっと難しいので、自分はどうかなぁ、と想像しながら読んでみたり、実際にやってみて合うものを取り入れていってもらえたらいいなと思います。

取り組むときは「少しずつ」が基本です。ハードルを低くして、そんなに負担じゃないところから変えてみましょう。特に苦手なことは、急にやりすぎたり、いきなり「ラスボス」に挑んだりするのでなく(コミュニケーションのやり方を知ったからと言って、一番苦手な相手から試さない)、小さく、少しずつ、できそうなところから。ダメもとで、お試しのつもりで、がいいと思います。しばらく試してみて、前に進んでいる感じや変化を感じられたらしめたものです。

もうひとつブログを通じてお伝えできたらいいなと思うことがあります。それは「違いを間違いにしない」ということ。

これは普段の生活や、臨床現場でも、アサーション・トレーニングのトレーナーとしても僕が一番大切にしていることの一つです。それぞれの方を理解しようと思って話を伺っていると、それにいろいろな本や研究などに目を通していると、人はそれぞれ本当に違っている、ということを日々実感します。もちろん生物学的には共通した部分、人間として共通の経験というのはもちろんあるのですが、考えていることや感じていること、世界の見方、価値観というのは言うまでもなく人それぞれです。でも、私たちは(これは人間には共通した特徴のようなのですが)自分の見方で世界や人を見て、自分の中の「普通」や「常識」と違っていることを、「おかしい」「間違っている」と思ってしまいがちです(もちろん僕もそうです)。

でも、よく考えてみると「普通」や「常識」というのは育ってきた環境、時代や文化の中で身に着けてきた「なじみ」や、その時に集まっている集団の中で出来上がったものであって、それは違う経験をしてきた人にとっては「なじみのないもの」です。例えばタバコが昔はかっこよく、今は禁煙ムードであるように(僕はタバコは吸いません)、たった50年前は世界中で今よりひどい人種差別や男女差別があったように、「普通」や「常識」は時代によって変わっていきます。人の考えや価値観も変わります。だから、お互い違うんだということを前提にして、できれば理解し合える関係でいたい、というのが僕の大切にしているスタンスです(ちなみに理解することと、同意することや相手の言うとおりにすることは違います)。

心理療法をしていると、「普通」の生き方、「普通」の家族、親子、夫婦…というものは実はないのだと気づきます。でも多くの人は自分が「普通」ではないのではないか、おかしいのではないか、と思ったり、相手が「間違っている」「おかしい」と思ってしまいがちです(違いは間違い、と思ってしまうということです)。自分にとっての「普通」や「常識」は生きていく上では便利だし、芯や軸になるものですが、時に苦しみや悩みの元ににもなります。「普通」や「常識」の違いは、家庭や夫婦、職場などの中で対立を生みます(本当はどちらが正しい、というのはないのに)。ほら、職場などでは「また常識のない新人が来た」とか、家庭では「この子(人)ってなんでこんなにわからないんだろう?」とかって思ったりしますよね?だからお互いの違いは当たり前のこととして理解を深めたり、話し合って、お互いにとっていい道を探ることができるといいなと思います(その過程では結構な衝突があることはよくあることです)。

そういう自分の価値観や考え方を見直すきっかけになったり、自分と違う相手を理解するきっかけになるような内容もブログを通じてお伝え出来たらなと思っているところです。

なんだか真面目すぎる文章になってしまいましたが(笑)、書いておきたいと思いました。なにとぞ、どうぞよろしくお付き合い下さい。

Twitter(ツイッター)やってます。

2019年5月より、ツイッター(https://twitter.com/hajimewakasugi)もやっています。そちらでも日常に役立ちそうないろいろをツイートしています。あとは一緒に暮らしている4匹の猫(僕にとっての師匠です)とのことなども書いています。ブログの更新報告などもしようと思うので、興味があれば是非フォローしてくださいね。そんなにたくさんは更新できないかもしれませんが、よろしくお付き合いくださると幸いです。

経歴など

上にも少し書かせて頂きましたが、詳しい自己紹介です。

資格は臨床心理士、公認心理師を持っています。

上智大学総合人間科学部心理学科卒業、上智大学大学院総合人間科学研究科心理学専攻修了。これまで精神科病院/クリニックに10年以上常勤勤務をしながら、個人のほか、夫婦やカップル、家族、親子のカウンセリングや心理療法をしてきました。またその他にも約10年公的機関での電話相談やLGBT/性的マイノリティの支援をしてきました。私自身はストレートアライ(LGBTの人たちの活動を支持し、支援していますということ)です。

常勤の職場は精神科病院や同じグループの精神科・心療内科クリニックの外来や精神科デイケアです。精神科デイケアというのは精神科に通院している方の心理社会的なリハビリをみんなで集まってやる場所です(真面目な内容ももちろんありますが、楽器を弾いたり、スポーツをしたり、いろいろとざっくばらんに話したり、わいわい楽しいところです)。そこの主任をしていて、2020年からは日本デイケア学会の評議員(理事)も勤めています。職場では医療スタッフのリハビリテーションチームのマネージャーとしても仕事をしています。

株式会社日本・精神技術研究所認定アサーション<自己表現>トレーニング・トレーナー(平木典子認定)として、精神科に通院されている方(個人と集団)やカウンセリングにお見えになる皆さん向けの他、自分の職場の職員向け(主に心理職、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、介護専門職の方など)や、一般向けにトレーニングを行ってきました。

専門:認知行動療法、マインドフルネス/セルフコンパッション、アサーション、アンガーマネジメント、レジリエンス/ストレスケア、動機づけ面接、家族療法、対人関係療法など。統合的心理療法研究所(IPI)臨床科/研究科を修了。マインドフルネスやヨガは自分自身長年習ったり、実践してきました(普段も日常的にやっています。できない日もありますが)。10年以上埼玉県公認心理師協会医療部会世話人をしています。

研修や講演:官公庁/都道府県/市区町村、医療、福祉、介護施設、企業等いろいろなところからご依頼いただいて研修や講演をしてきました。タイトルは「対人援助職のメンタルヘルス」「うつにならないこころのつくりかた」「レジリエンス/脳科学に基づいたストレスケア」「お互いを大切にするコミュニケーション」 「精神症状のある方への接し方」等です。

書籍:「三訂版アサーション・トレーニング」(平木典子著)『医療領域の現場から」

精神科のリハビリ施設ではスタッフとして心理学やストレスケア、コミュニケーションなどの他に、食事や運動、睡眠などの健康についても講義したり相談に乗ることが多いです。他にもダイエット、片付け/断捨離やお金との付き合い方など(家計管理や資産運用も割と得意分野です)もお話する機会があります。

千葉県出身(公立の小中学校、千葉県立千葉東高校卒業)。猫好き。音楽好き(ウクレレやギターを弾きます)。運動や筋トレは大人になってから少しずつ初めて続けていて、フルマラソンを一度完走しました。きりんや馬に似ていると言われます。

以下のHPにも紹介が載っています。

★アサーション<自己表現>トレーニングの講師紹介(株式会社日本・精神技術研究所)

→リンクはこちら(https://www.nsgk.co.jp/kojin/at/koushi)

★Terapi

→リンクはこちら(https://terapi.jp/counselor/counselor-71/

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